「朝顔2」第11話では怒涛のように心配な出来事が次から次へと朝顔に降りかかってきました。
何と父親の平にまさかの認知症の疑いが…
前話あたりから不安は感じ取っていた朝顔でしたが、実際に平に会うとやっぱりおかしいと感じざるをえなかったようです。
- ハンカチを美幸(大竹しのぶ)のお店に置き忘れて帰ったり
- 祖父の入院先の病院を間違えたり
- 面会予約日を間違えたり
さすがに当の本人も体調に不安を抱えていたようです。
平の年齢で症状が出てくると、進行具合によっては家族にも負担の大きい介護生活が始まってしまいますし、離れて暮らすわけにはいかなくなりますよね。
朝顔は思い切って平に「検査をしよう」と言いますが、やはり認めたくないのか平の機嫌を損ねてしまいました。
ここは朝顔も平も認めたくないし真実を知るのが怖いという葛藤があり、そこがとてもストレートに描かれていたと思います。
勇気を出して「検査をしよう」という朝顔の言葉を平は素直に受け取って、今後少しでも長く家族で平和に幸せに暮らせる方向で考えてもらいたいところです。
そして、もう一つ、朝顔が美幸に平のことを相談した際「認知症だったらどうするの?」と突き返されました。
確かにその通りで朝顔は引き下がってしまいましたが、そこまで心の準備をしないと人に聞いてはいけないの?と少し美幸の言葉にとげを感じました。
でも「心配しないで」とフォローしたのは、私がついているからという事だったのでしょう。
美幸は仕事柄色々な人を見てきたでしょうし、既に平の異変には気づいていたと思いました。
いつも仕事や桑原の聖奈射殺事件の時でさえゆるぎない信念を持っている朝顔ですが、父親の症状によっては家族の生活そのものが変わってしまうわけで、今回はよほど迷いや不安があったのでしょう。
更に心配な出来事は続きました。
またもや「桑原が事件に巻き込まれた」という知らせが入りました。
しかもトンネル崩壊事故です。
結局、桑原の無事は確認されるのですが、それまで生きた心地がしなかったはずです。
毎回毎回家族が事故や事件に巻き込まれたり、つぐみがいじめられたり、朝顔はそれを乗り越えているからこそ強靭なメンタルの持ち主になっているのでしょうか。
こんなにも次から次へとショックな出来事がやってきたら、私なら仕事を続ける自信がありません。
「家族の平和を脅かす警察官の仕事を辞めて」と言うかもしれません。
ですが、朝顔は違っていました。
それほど、朝顔にとって母親の死が大きな人生の土台になって信念になっているのだなと、朝顔の背後に母親が見え隠れした回でもありました。
そろそろ万木一家の笑顔が見たいところです。